ポスト「バレエ・リュス」とも呼ぶべきこの100年。
フレデリック・アシュトン、モーリス・ベジャール、ローラン・プティ、ウィリアム・フォーサイス、ウヴェ・ショルツ等々、綺羅星のごとく現れた天才たちの手で、バレエの地平は大きく切り拓かれました。そんな世界的振付家たちのマスターピースに、日本のダンサーたちが挑みます。
国内外のバレエ団でプリンシパルを務めたスターダンサー・中村祥子は、自身にとって初のベジャールソロ作品『椿姫のためのエチュード』に挑戦。またラフマニノフのチェロ・ソナタを用いたロマンティックなパ・ド・ドゥ『ソナタ』(ショルツ振付)を、公私共にパートナーのヴィスラフ・デュデックと踊ります。
ヴァイオリンの甘やかな音色と絡み合い解(ほど)け合うプティ振付『タイスの瞑想曲』を披露するのは、東京バレエ団プリンシパルの上野水香と柄本弾。振付家自身にその美と粋を見出された上野と、躍動する身体に繊細な表現を宿す柄本のパートナーシップをお楽しみに。同団からはファーストソリストの池本祥真も出演。昨年初役ながら通(つう)の観客をも唸らせたベジャール『M』のソロを踊ります。
独自のレパートリーで新たなファン層を開拓するスターダンサーズ・バレエ団は、フォーサイス振付『ステップテクスト』を上演します。可憐でリリカルなダンスが持ち味のプリマ・渡辺恭子が、同団を代表する男性ダンサー3人を相手に見せるクールな新境地に乞うご期待。
英国バレエの礎を築いた巨匠アシュトンの名作『二羽の鳩』は、当代随一のドラマティックバレリーナ、小林紀子バレエ・シアターのプリンシパル・島添亮子と、バーミンガム・ロイヤル・バレエのプリンス・厚地康雄の共演で。いっぽう、英国バレエの今を代表する振付家と言えばデヴィッド・ビントレー。2018年初演の佳作『スパルタクス』のパ・ド・ドゥを、氏のもとで長年にわたりプリンシパルを務めた佐久間奈緒と厚地のデュエットでお届けします。
そして、今まさに世界の熱視線を集める気鋭の振付家、クリスタル・パイトの作品もご紹介。作品は『A Picture of You Falling』。出演はパイト自身が率いるカンパニー<Kidd Pivot>の主要メンバーである鳴海令那と、元NDT1で現在日本を拠点に自身の活動のほかオペラ等にも振付をする小㞍健太です。
世界一流の作品×日本のトップダンサーたちの実力を堪能できる、1日限りの特別なステージ。ぜひご期待ください
〈日時〉
2021年9月18日( 土)
開演:15:00
開場:14:00
〈会場〉
神奈川県民ホール 大ホール
〈料金〉
全席指定 S席10,000円、A席7,000円、B席5,000円、C席3,000円、U24(24歳以下) 2,000円(C席のみ取扱い)、シルバー(65歳以上)・障害者手帳をお持ちの方は各券種から500円引き。各種割引チケットは前売のみ・枚数限定・入場時要証明書提示。未就学児のご入場はご遠慮ください。
〈チケット〉
DDDチケットセンター(神奈川芸術協会内) 045-453-5080(平日10-18時/土曜10-15時/日祝休)